日々霜

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※ネタバレ有り デトロイトプレイ後感想(1周目)

デトロイト ビカム ヒューマンっていうゲームをやりました。

www.jp.playstation.com


全力で楽しみたかったので、色んな実況者がプレイ動画をあげているけど頑張ってみないようにして、なんとなくのゲーム概要だけを知る状態でプレイ。

特に知らない人にゲームを紹介する記事ではなく、私自身のプレイメモみたいなものなのであまり詳細は書きませんが、簡単にあらすじ。


「舞台は近未来。技術発達により精巧なアンドロイドが至るところで人間の代わりに働くようになった。結果、人間の失業率が上昇し、そのやるせなさからか反アンドロイド派も出てきている。そんな最中、人間のように意志や感情を持ったアンドロイド(作中で『変異体』と呼ばれる)が、雇い主の人間を殺傷するなどの事件が多発。警察は変異体の調査を始める…。」

 

このゲームには3人の主人公(全員アンドロイド)がいて、それぞれの視点でオムニバスプレイをして進めていきます。プレイの特徴としては、とにかく何かとやらされるボタン操作。このゲーム制作会社の特徴でもあるんですけどね。同じ会社の出しているヘビーレインをやったとき、最初全然操作がままならなくて、皿すら満足に片付けられなくて奥さんに軽蔑される駄目なパパになってしまった苦い思い出があります。

そしてなんといっても、シナリオ分岐数がとんでもない。600?くらいあると何かの記事で読んだような…(ソースがぱっと見当たりませんでしたすみません)
そんな壮大な物語故、ここからは私がデトロイト1周目でたどったストーリーについてを、3人の主人公別に書いていこうと思うのですが、プレイしていない人はもちろん、プレイした人であっても「そんな分岐あるんだ」とネタバレになってしまう可能性があるためそれは注意していただけると幸いです。といってもほんと前述したとおり、メモ書きに近いので、いつも以上に雑な文になります。


※以下ネタバレ含む※

 

 

 

マーカスパート


有名画家・カールのもとで働く介護・アシスタントアンドロイドのマーカスくん。
しょっぱなから反アンドロイド派の輩に道端で絡まれたり、カールのクソ息子に「親父はこんなおもちゃが好きなのかよ」とか言われたり、なかなかアンドロイド故の辛さを味わっている。
でもね~~そんな人間ってクソ~な状況の中、雇い主であるカールの存在がすごい良い。登場人物の中でカールが一番好きかもしれない。
(ただカールやらカーラやらコールやら、名前やたら似てない?他にも色々名前あったのでは???無粋な考えだけれど。)
とまあ置いといてカール。アンドロイドを奴隷扱いするどころか、マーカスを実の息子のように想っていて、マーカスに筆を持たせてプログラムではなく感覚で思う存分描いてみなさい、とか言って戸惑わせるところとか素晴らしい。ただそれ故にカールのクソ息子はマーカスに嫉妬しちゃうというね。

そして穏やかな生活に乗り込んできたクソ息子とすったもんだあり、それを制止しようとしてストレスがかかったのか、敬愛するカールが倒れ、亡くなってしまいました…。
私の感情としてはこのクソ息子に殴りかかりたかったんだけど、カールの気持ちに沿い、結局「殴らない」という選択をしました。
そしたらね…カール倒れるわ、クソゴミ息子に「こいつが親父を襲ったんです」って言われるわ、廃棄場に送られるわでとんでもない目にあった。

そこからは苦労しながらもなんとか生き延び、人間の世界から逃げ出したアンドロイドの集会場「ジェリコ」に到達。
はい。そしてマーカス、リーダーとして反旗を翻しました。

人間どもコノヤロウ!!

と気持ちは高まってはいたんだけど、その後デモやらなんやらは平和的にこなしていました。基本はめちゃくちゃリーダーシップとっていたと思うんだけど、デモ中に人間に襲われたときに「やっべ逃げろ」っていうかっこわるい選択(押し間違いなのが悔しい)をしたときはリーダー性落ちた。

アンドロイド仲間は、ノース(後に恋人となった)だけがやたら攻撃的で、人間をぶっつぶせ!的な思考なんだけど、他の人はわりと平和寄りだった。

ただ前述したように恋人は攻撃的なのよね。猟奇的な彼女なのよね。
だから…というわけではないんだけど、あんだけ平和的なデモやって、撃ち殺すこともできた警官を逃がして…とやっていたのに、
最後の最後、「にんげんどもぶっころす」を選んだ私。前フリ無視。

 

というのも、あほなことにあんまり深く考えていなくて。選択肢の書かれ方的に、そこまで攻撃的なことはしないんだろ~な~と勝手に勘違い。しかしその結果、殺すわ殺すわ、殺しまくりでした。仲間もどんどん死んでいくし。「私は平和主義なのに…」と思いながらボタン押しまくって人間を殺しまくってしまいました。何やってんだろう。

う~ん、ただ、その前のパート(ジェリコに人間がやってくる)の時点で結構な数の人を殺していたと思う…ので、一人殺したらもう平和をのぞめないんじゃないかな~とも思ってはいた。

人を殺しまくり、最終的に戦いに勝ってその場を制圧してしまったマーカス。まだまだ俺たちの戦いは終わらないぜ…。

ということで、私の一周目マーカスパートの結末は「マーカス、反人間部隊の王となる(殺戮もバッチコイ)」でした。

 

カーラパート


家政婦アンドロイドのカーラの物語は、修理され、記憶がリセットされたところから始まる。
その後連れて行かれるのは「ワルイヒト」と顔に書いてあるトッドの家。
荒れ果てた家の掃除や洗濯を行うカーラ。ゴミ箱にゴミをまとめていくんだけど、あのゴミ箱ブラックホールか何かでは?ってくらいゴミが入るな…後ピザ食いすぎだよ…。
そんなトッドには可愛い娘・アリスが。最初カーラを恐がるも、すぐに心を開いてくれて、アリスの秘密の箱のカギまでもらっちゃいました。早速開いてみたところ、不穏なアリスの絵が詰まっていた…絵からわかるのは、トッドはカーラを自分でぶっこわしたあげく「車にひかれた」と嘘をついて修理に出していたということ。予想はついてたけど、それにしても…アンドロイドのことを本当に奴隷・ストレス発散物だとしか思っていない様子。
アリスに対しても、思いっきりあたったと思えば「ごめん」と泣いて謝るなどとにかく気性が激しい。DV男の典型か…。どうやらヤクもやっているみたいなのでその影響もあるかも。
そしてカーラの物語は、そんなトッドのもとからアリスとともに逃げ、アンドロイド法がない平和なカナダで落ち着いた生活をすることを目標にしています。
道中ではアンドロイドを助けるフリして改造して遊んでた奴(トイストーリー無印のワルガキを思い出した。結末もそれっぽい。改造シロクマはマザー3みたいな悲しさもあるけど、格好良さもあった)やら、本当にアンドロイドを匿って手助けをしているやさしい人(ローズ良い人すぎる…)やら、様々な人間とアンドロイドに出会う。

そんなカーラパート。一番穏やかに進んでいた(他と比べて)はずだったんですが…
ラスト、船で脱出したとき、一緒に逃げていたアンドロイド・ルーサー、そして愛するアリスと…次々失ってしまい、最後カナダにはカーラただ一人到着、悲しみを背負いながらなんとか一人で生きるというとんでもないオチになりました。
アリス…次は助ける。後、カーラが変装のために髪を切って染めるシーンがあるんだけど、私は黒を選択。他の色のカーラちゃんも味わいたいので次の周回はそれも楽しみかな。

ということで、私の一周目カーラパートの結末は「脱出成功するもアリスを失い、一人で生きていく」でした。

 

 

コナーパート


高性能アンドロイドのコナーですこんにちは。
変異体の事件を解決するよこんにちは。
はい、私の中で一番問題な気がしたこのパート。コナーくん、3人の中でも、物語の代表主人公みたいなところあるじゃん?
そんなコナーくん、ぜんっぜんうまくいかねえ。

相棒のアンドロイド嫌い・ハンクにはずっと嫌われてるし、ついには敵対して脳天ぶち抜かれるし、ハンクはとうとう捜査諦めて辞職して、さらには自殺しちゃうし…。

何がだめだったのかを少し振り返ると、多分「アンドロイドらしいアンドロイド」を最初の方演じてしまったのが悪かったのかなと思います。
ハンクは機械的で温かみのないアンドロイドが嫌だったんだね。ところどころ気持ちより任務を優先してしまったのが悪かったんだね…ちなみに途中に出てくる愛し合ってる女の子アンドロイドはなんか普通に殺しました。なんてやろうだ。あのとき私には変異していないアンドロイドが乗り移っていたのかもしれない。

そんだけアンドロイドらしいことをして無慈悲な素振りを繰り返したのにも関わらず、任務のためにクロエというアンドロイドを殺しなさい! と言われたときは断るという中途半端っぷり。その結果任務遂行を重視するアマンダにも嫌われてしまいました。

 

自暴自棄になったコナーくん(とプレイヤーの私)、もうめちゃくちゃにしてやれ~~という気持ちになり、ハンクに最後の挨拶をした後、ルーカスに寝返って変異体になりました。

 

切り替え早すぎて人間でもアンドロイドでもなさそう。
そして自分なら怪しまれずにアンドロイドを解放できるぜ~と高をくくり、施設に潜入にするも解放任務失敗して死にました。なんなんだよ。コナー君ほんとごめん。大好きだよ。コナー君のペロッこれはブルーブラッド!が好きだよ。

 

ということで、私の一周目コナーパートの結末は、「アンドロイドらしいアンドロイドっぷりを発揮しつつも急に人間を裏切り、最終的に任務失敗して死ぬ」でした。

 

 

まとめ

 

このゲーム、チャプターが終わるごとにフローチャートが出てきて、全世界で何パーセントがその選択肢を選んだかなどが見れるのですが(正確かどうかは知らない)、
今回私と同じEDとなったのはマーカスが27%、カーラが17パーセント、コナーにいたっては1パーセントでした…え、ええ~~
ちなみにコナーがハンクにうたれたときは取得率16パーセントのトロフィーもらった。

 

ということで、なかなか悲しいことばかり起きたデトロイト一周目でした。一周目が大体こんなもんなのか、私がなんかアレなのかはわからないけど、他のルートもやりたい。是非に。なんだかやってみて思ったのは、人もアンドロイドも、感情に流されることでよくない方向にいってしまう気がするんだけど、感情がないとつまらないとも思う。
それにしてもこのゲーム内の運命ってどこまで変えれるんだろう、どこまでもなのかな? どこまでも変えられることを期待します。

めっちゃ面白いゲームです。