『花束みたいな恋をした』
坂元裕二だし、前々から気になっていたし、ネトフリ来たので観た
ネタバレは多少有り
一言:とにかくしんどかった
私自身、自分では否定しているんですが、サブカルクソ女と呼ばれることがまあまあな頻度であり、且つ、モラトリアム思考故に大学時代は就活に心身共に苦労し、今は労働を世界一憎んでいるので、そういう片鱗が少しでもある人はなんかしら刺さるんじゃないかなと思う。
ただね、近いところがあるから刺さると同時にね、違う!違うから!一緒じゃねーから!という思いが溢れ出てね、そのズレと共感性羞恥で死にそうになります
ちょっとこれは私自身のあれだけど、捻くれている&「自分に似ている人」をきっと嫌いになる性質なので、この二人の恋愛模様に、運命みたいなものは感じても、そこまでいいな、と思えなかった。
本棚見て自分家かよと思うくらい自分と同じものが好きで、思考も被って、みたいな人絶対好きにならないと思うわ。自分と正反対な人とまではいかないけど、自分と違うけど、その人の好きなものを新たに取り入れられても嫌じゃないしむしろ心地よい、ってくらい、趣味や思考がズレてた方が良いです私は……なんなら全然違う方が楽かもしれないな、捻くれているので……
後サブカルをあるあるで括られて見せ物にされている感じもちょっとして辛かった、ただでさえサブカルが最近世間的にメジャーに寄ってきている節があるので……
【全体について】
めっちゃ辛かった、何が辛かったって、そりゃそうなるよな、と序盤から結末が完全にわかってしまったし、そう思ってしまった自分が辛かったし、やたらと自分の過去を思い出してしまうのも辛かった
しんど〜〜私も今村夏子読むために食べるのがおそいを新宿の紀伊國屋書店に買いに行ったよ……
しんど〜〜明大前の道めちゃくちゃ見覚えあるし、私も麻布十番のクソみたいな男女混合パーティ行って絶望したことあるよ……趣味が違い過ぎる人の話聞いて苦笑いしかできなかったこともあるよ……
でもね、今はそんなに無いんですよそういうこと。今も万年モラトリアム人間のくせに、労働を世界一憎んでるくせに、何処かでやっぱり大学生の頃とは自分自身が変わってきているんだなと自覚した……
……ということも含めて辛いわ!しんどい!!!
私はこの映画を観て泣かなかったんだけど、私が大学生のときに、なんか違うけどこういう映画を観て大号泣したことあるなって思ったんだけど、あれです、『ソラニン』です。はっはっは!!!
自分は残念なことに(同時に、安心なことに、でもあるのが虚しい)その頃とは違うので、なんだか二人の会話とかいろんな感情とか、なにかと懐かしいなと思いながら観てしまった。
結論:労働って本当にクソ
【細かいところ】
・両親が来る件……つら……お父さんがフレンドリーなのがより分かり合えなそうな感じが出ててつら……
・ワンオク「聴けます」にわらったわ、ライブ別に行きたくはないけど聴けます、のやつ
・オーサム、主題歌なのは知ってたけどこんな感じに出てくんの!?とびっくり
・猫を拾うところ、捨てられていることに対する怒りを描写しないのってなんか理由あんのか……急に猫拾ってびっくりしちゃったんだけど……
【最後にこれだけは言いたい】
天竺鼠のライブは行けよ!!!
おわり