即興小説トレーニング
2015/7/1 お題：ゆるふわ愛され成功
制限時間：15分 文字数：644字
今日のコーディネートは真っ白。ドルマンブラウスに流行りの白ワイドタックパンツ。ウエストだけはシックに黒のベルトできゅっとしめて、足元はやっぱり白のサンダルで決まり。髪は昨日美容室で染めたばかりの華やかなピンクブラウン。首元からゆるくカールして、私のデコルテに丁度良くかかってくれる。こんな真っ白な私を作った私は、真っ白になった気がする。
なんせ愛されたい。男に。女にも。いや、やっぱり男だけでいい。男と女の、「かわいい」は違う。ちょっと前までは森でお花積んでましたみたいな恰好をしてみたけど思いのほかウケがよくないし、ああいうのは所謂美少女がやってこそ似合うってことに気付いたのでやめた。諦めが早いのは褒められてもいいと思う。流行りには敏感になりつつも、今までの自分がかわいいと感じているポイントだけはぶらさずに、自然体とやらを狙って、きめすぎないで。表情も重要だ。友人間の冗談にはふふ、と笑いすぎないで。でも、自分の興味にだけは熱く語って。
目標は、愛されること。誰にかはわからないけど。誰かに愛されることができたなら、きっとその先が自然とついてくるのだと思う。ゴールテープを切らないと見えない表彰台があるのだ。私は愛されたい。私を愛されたいのではなく、私は愛されたい。女のお洒落も化粧も、はぎとられてしまうような愛はいらない。私の作った私を愛して、私を作った私の才能・センスを褒めてほしい！
と、話すと、「それは男性的な視点だね」と返されてしまった。私は頭が真っ白になった。
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八割はお題の所為ですけど、二割くらい今日見たNAVERまとめに影響されました
