日々霜

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ガリットチュウ単独ライブ『ガリットチュウの年末ベストヒットクソLIVE』

ガリットチュウ単独ライブ『ガリットチュウの年末ベストヒットクソLIVE』

12月29日(日) 渋谷シアターD

以下、テンポ良く書くために敬称略。後どこまで書くべきか迷ったものもできるだけ省略(ネタ詳細とか

・OP

スーツ姿の熊谷、スイカみたいなボーダーカーディガンに蝶ネクタイ福島登場。

ガリットチュウの2013年の旅にご招待、という謎の台詞とともに年表を振り返る。

・1月

福島、しゃべくり007元旦SPで最高視聴率を叩き出す。ガリットチュウを知ってる偉いさんたちがそれを知って湧いたらしい。

『女性自身』の占いでも、今年ブレイクしそうな芸人一位を取ったりとかなりの好調スタート。

・2月

福島、高血圧で倒れる。

好調スタートからの、突然の悲劇。福島から届いたメールに、いつにない相方の弱気を感じた熊谷、「福島が死んだらどうしよう」と本気で考えた結果、『35歳 転職』でネット検索。

熊谷「なんか、難しいらしいよ」

福島「いや、ていうか続けてくださいよ」

・3月

ラジオのレギュラーなくなる。

悲劇続き。MCは収録終わって帰るときに、プロデューサーが玄関まで送ってくれる。その特別感が大好きだった二人。それなのに……。

ラジオ終了の知らせをそれぞれ電話で受ける。駅で崩れ落ちる福島と、彼女とのデート中に生気を無くす熊谷。

・ベスト漫才賞

ここでようやく、アカデミー賞システムだということが発覚。今年一番良かった漫才とは。

ノミネート作品→PK、夏の風物詩、子どもとテーマパークに行きたい

最後の一つだけ見たことないなと思ったら、新ネタだった。そして、新ネタが受賞。急速にライブの趣旨がわかってきた。ということで、受賞した 漫才「子どもとテーマパークに行きたい」を披露。

熊谷「デズニーランド」 ○ディズニーランド

有名キャラクターは無視し、シンデレラをいじめた姉と継母にばかり拘る子ども福島。姉とか継母の正式な名前とか初めて知った。

後東京駅から京葉線に乗り換えるまでのホームが遠い、のとんでもないあるある感。

ようやくミッキー、いいえ、美木良介です。

・4月

藤沢に引っ越した福島。愛娘あかりちゃんも幼稚園に入学。

熊谷「しっこして」○ 引っ越して

・5月

熊谷人生初のディズニーシー。

熊谷「あれ、なんてんだ、チュロキ?チェロキー。チュロキー?食べながら」○これに関しては、チェロキーで正解の場合もあるみたいなので惜しいのかなんなのかよくわかりません。とりあえずお客さんからじわじわ笑いが起きていたことだけ報告させてください。後私個人はチュロスと呼ぶ派です。

参考→http://okwave.jp/qa/q1803892.html

また、IKKOさんに楽屋プレゼントを貰い芸能界にいるなぁと感じるイベントも。

熊谷「ハチミツの生姜漬けを貰いました」○生姜のハチミツ漬け

・6月

子育テイメントで福島パパキャラ確立。嫁・子ども皆出演OK出して出演させまくり。

熊谷「(子どもは)ぶっちゃけ、かわいいよね」

親戚のおじさんな熊谷。福島息子・優成くんは毎回熊谷に会う度に500円せびる。

福島「それを俺がこっそり貰ってポケットに」

熊谷「おかしいだろ、それは貯金箱にいれてやれよ」

この会話のほのぼの感。

・ベストモノマネ賞

ノミネート作品→成田空港の本田圭佑、美食アカデミーで川越シェフの隣にいる肉にうるさい人、激太りの矢口真里、30年後絶対童貞の高校生、相撲だけじゃ食べていけなくてプールでバイトをする女力士……

などなど強豪が出揃うが、堂々の受賞は「深夜ファミレスでご飯食べさせてる親」。

なんともいえない服装や態度のリアルさ。ドリンクバーの機械が目の前に見えてくるようだ。

・ベストリズムネタ賞

ノミネート作品→お祭りわっしょい、世界は女で回っている

受賞は「世界は女で回っている」。受賞前にお祭りわっしょいを雑に紹介する感じ。結果の見え方がわかりやすすぎて面白い。

ガリチュウお得意の、女性の仕草モノマネにリズムを足してみたもの。一定な音と不安定過ぎる熊谷のMCに、後ろでロボットダンスを踊る福島。呪術みたい。

後のトークで突っ込まれていたけれど、熊谷がネタをふるときタイトルを全く同じように二回繰り返すという意味のわからなさ。一回目が音楽と丁度かぶって聞こえなくなるからなのかな、とも思ったけど、だとしたら一回目は言わなくていい。謎。でもだんだんそれが面白くなっちゃう客席。と福島。

結婚適齢期の女性が気になっていた人に告白された日の夜」の快活さったら、何度みてもいい。九十年代の月9の三話あたりを切り取ったような気持ち良さ。

熊谷「女性の可愛さ、まだ数億ほどあります。でもそれはまた次の機会に」

二人とも最後は堪えきれなくなっちゃって、笑いながらの暗転。

・7月

熊谷、超当たると評判の占い師の予約をとる。

7月の段階で年内の予約はいっぱいだったため、一番早い予約の日(2014年2月4日)に予約をとる。占い大好き熊谷。毎年行ってる。

とりあえずこれまでどの占いに行っても、37歳で心身ともに安定するとは言われてるらしい。

福島「ふつーにサラリーマンになってんじゃないの」

芸人として売れることを指すのか、福島が言うように別の仕事での安定を指すのか。前者を祈る。

・8月

熊谷彼女にふられる。

別れ話は何度聞いても、その妙な手作り感のあるドラマチック性と、年齢から伺える切実な悲しさと、ある意味安定した不安定な喋りのマッチ度が素晴らしい。別れ話の後、居酒屋を出ると雨。恋の終わりは雨。相合傘はもうしちゃいけないと思い、彼女と自分に二本傘を買う。

熊谷「525円で傘買ったことねぇぜ俺!」

家に200本傘がある男がコンビニで傘を買うのは確かに事件。

主にふられた原因→顔を朝洗わない・寝過ぎ・一緒に旅行行けない

初海外でフランス行ったときも、移動やらなんやら14時間ずっと寝てた熊谷。さらにはバスでもホテルでもひたすら。その頃海外興味なかった。

・9月

熊谷、立ち直れない日々。お酒飲めない芸人なのに毎日缶チューハイをのみながら夜散歩しだす。

それも二十日くらい連続で継続。結構な衝撃。

最初は恋について思い悩んでいたけど、最後の方は笑いで一花咲かせたいという気持ちにシフトチェンジ。

熊谷「これは福島へのメッセージでもあるわけよ!へらへらしてるんじゃねえよお前」

・ベスト有名人がホテルに誘うシリーズコント賞

ガリットチュウ定番の。前の単独のときも思ったけど、はたして今何種類あるんだろう。

ノミネート作品→堺雅人香川真司向井理・MAKIDAI・G-DRAGON・坂上忍

受賞は堺雅人

坂上忍だけ見たことない気がするので正直とても気になった。

これも前回も書いたけど、このシリーズで個人的に一番楽しみにしてる電話での料理メニュー。

キャビアとチーズの和え物、の語呂の面白さ。

前回の堺雅人のときはやっていたくっしゃくしゃスマイルがなくなってて少し残念。

バイアグラだ!」に続き、おもてなし弄りなどもありつつ。

福島「よいお年を」季節感のあるオチ台詞。

・10月

学園祭でハプニング。

千葉の女子大で、数分ネタをし、最後は福島が腹痛を装ってはけた後、マライアキャリーの格好に着替えて出てくるといういつものパターンでやろうとしていたら、福島が大学の人にまさかの制止を受ける。なんと、裸的なものが一切NGな大学だった。

焦る福島。もっと焦る熊谷。ケラケラ笑うグランジ(リアルタイムではツイッターにまで呟いていた)。

結局、「福島腹壊してでてこれません、ありがとうございました!」というとんでもないオチをつけて出番終了。

またこの頃は、福島がようやく藤沢からの通勤に慣れてきた時期でもあるらしい。なかなか遅い。

・11月

福島初入院。肝臓機能数値が常人60ガンマに対して、なんと1200ガンマをたたきだす。詳しくなくても聞いて恐ろしくなる値。

そして熊谷、営業に一人でいきクソすべる。ツイッターにまで書かれるすべり方。福島の持ちネタである・刑事ドラマに出てくる木の実ナナのモノマネなどもやったらしい。初めて熊谷バージョンを見た。

熊谷が、福島のお見舞いに行くと、傍らに一冊の本が。

熊谷「ドエストキー」○ドストエフスキー

※この間違いが酷すぎて、福島が暗い顔で『罪と罰』ってタイトルの本を読んでて心配になったっていう、熊谷の本来伝えたいエピソードが全く入ってこなかった。

そのまま辻堂の営業の舞台に突如あらわれた、漫才がやりたいらしい二人組の話に。

松山千春の似てないモノマネをするジャスちはると、ファミレスばっか行ってるまーくんの二人を真似る二人が大分面白い。どんどん自分の駄目なエピソードを語られて弄られ続けるまーくんの方は本当に舞台に出たかったんだろうか、謎である。

後この話してるときの熊谷氏のジャケットのボタン開け閉め回数が異常。

その営業終わり、熊谷とコンマ二センチ竹永で福島家へ訪問。

皆でお風呂に入ったり、かくれんぼしたり。かくれんぼでは、まだ小さくて一人じゃ隠れられないあかりちゃんと熊谷が一緒に隠れることに。

熊谷「ほら、一番上の優成くんはもう大人だから隠れられるけどあかりちゃんはさ」

福島「大人って、6歳だけど」

あかりちゃんの「しーっ!」の可愛さに幸せを感じる熊谷。ほのぼの。

・12月

しゃべくりお正月SPの収録とか、オールザッツとか、ガキ使とか、福島の年末年始のピン活躍の告知。嬉しい活躍。また、熊谷初の北海道上陸。汗っかきなので寒いところが好き。

・ED

これもある意味恒例の、同じ台詞を繰り返すエンディング。

熊谷「来年はね、本当にね、日頃の行いがね、皆様この年末、皆様来年も良いお年になりますように」

福島「宗教感出てるって!やばいやばい」

25kg痩せて相方曰く瀬戸康史に似てきた福島と、母のパート友達のおばちゃん曰く堺雅人に似てる彼女なしフリーの熊谷。そんなイケメンコンビのガリットチュウは2014年、若手イケメンユニットとかのMC的ポジションでアイドル的な売れ方しちゃうけど、叩かないでねとのこと。

熊谷「あいつら歌とかうたうんだ〜とか言わないでください」

ガリットチュウ、今年人気爆発宣言!ドカーン。

そんなジョークの中また繰り返し溢れ出る宗教感、終わり。

今回の単独の熊谷氏は噛み方神がかり過ぎていると思いました。後言い間違いも。

福島さんは、大勢いるライブだと遠慮してなのかシャイなのかタイミングが合わないのか、発言しようとしてやめる、みたいな動作をよく見るんですけど、単独だと当たり前ながら凄くいきいきと話している姿が見れるのが嬉しかったりします。ガリットチュウのブレーン。

熊谷氏の占いの日にちも近づいてしまった今日この頃。そういえば実家に帰ったとき、ガリットチュウが載っていた雑誌を読み返したりしていたんだけど2005年の段階で熊谷氏は、宝物として運気が上がるパワーストーンをセレクトしていた。占いとかパワー系好き過ぎ。そして37歳で心身ともに落ち着く、というのがなんだか売れる売れない置いといて、熊谷氏が「落ち着く」というのが信じられなかったりする。

後ガリットチュウがブレイクしそうな芸人一位だった去年の『女性自身』を私は買ったのだけど、当時結構本気でハラハラしていた。今年が駄目だったらもう次はないみたいな気持ちで、とか書いてあったので。結果的に売れた、とは言えないのだと思うけどそれでもガリットチュウはガリットチュウなので今年も応援します。がんばれイケメン芸人……?