日々霜

本とかゲームとか雑記とか小説とか。好き勝手。

生まれてから死ぬまで、そういうんじゃないからって言い続ける予感がしてる

信用ならなさについてとか。

私自身驚くくらい私のこと信用してないので、かくいう有権者に訴えたいのは正にそのまんま、私のことあんまり信用しないでくださいねぺろ〜んみたいなことです。

私のこと信用しないでくださいねの一例としては、昨日までどうでもよかったことが急に大事になったり、今日まで大好きで仕方なかったものが明日にはどうでもよくなったりするとか、そしてそれを、昨日まではこう思ってたけどとか特に前置きせずに言ったりやったりするとか。

といっても、信用しないでくださいね、が矛盾点しかないのは吐くほどわかっていて、それは言うなれば、私がAと言ったのをみて、「あいつはAなんだな」と思うことも私なんだし、私がBと言ったのをみて、「あいつはBなんだ」と思うこともやはり私であるから。私のことを誰かがそういう見方をした時点で私は私になるから。

そういうのって不器用で、つまり自分が自分になる経験がないから、誰かに定義されることを恐れているとも言えると思う。または、定義されることで自らその定義から離れたりとか。そういう捻くれとか不器用さとか、かといって無視できなかった本能とか、そういうのが詰みこまれている本を読んだ気がしたんだった。だからこんなことを考えたんだっけ? と思うと、いや、最初からこんなんでしたよね? とも思うけど、結局のところ定義されたくもしたくもないのでここまで。

その、そんな本がこれでした。ということで感情文。

川上 未映子「すべて真夜中の恋人たち」