日々霜

本とかゲームとか雑記とか小説とか。好き勝手。

おすすめしたいかしたくないか微妙なものをおすすめする  

人に何かをおすすめするのが苦手です。
どうしても私の好きなものというのは私の主観でみて好きなものだし、
どこかしらに盲目的な部分があって好きなんだと思っているところがあるからです。
私は私の好きなものを手放しで褒めるときはよくありますが、いつ横から「は?それクソじゃん!」とそれこそ主観ツッコミ(暴力)がとんでくるんじゃないかと勝手に考えてしまうこともあります。趣味嗜好はその人の勝手なんだけど、ぶつけてくる人がいるから生きづらい世の中です。

そんなこと考えていたら、世の中には、「おすすめしたいけどかなり問題がある」という、やたら客観的に見れて、おすすめしたいかしたくないか微妙なものっていうのがあるよなということに思い当たったので、3つ例をあげて書いてみようかなと思います。

 

将太の寿司

今回お伝えしたい「おすすめしたいけどかなり問題がある」というもので一番わかりやすい例なんじゃないかなと思ったので最初に持ってきました。
私自身、色んな人に将太の寿司の話をしすぎて、あらためて何を説明したらいいかわかりません。簡単に言うと寿司が世界の中心でまわっている感じの漫画です。寿司で人は生き、寿司で人は死にます。

いきなり表題と真逆のことを言いますが、おすすめはしたくありません。
おすすめしたいのではなく、これからも定期的に色んな人に感染していってほしい、
そんな作品なんです。私もかくいう最近感染したばかりの一人です。

誰かが将太の寿司の話をする⇒周りの将太の寿司を知っている人たちが盛り上がる⇒知らない人も気になって読む⇒誰かに将太の寿司の話をしたくなる のループを繰り返して欲しいんです。

ちなみに私が将太の寿司の話をするイベント(ちょっと違うけど)に行ったときは、みんなでめちゃくちゃ楽しそうに将太の寿司につっこみ、盛り上がりました。
そういう魅力があるんですけど、だからといって大真面目におすすめしたいかと聞かれるとめっちゃ首をかしげる、そんな漫画です。

前に呟いたことがあるんですが、こんなイメージです。

 

 

こういう、B級映画をわーわーツッコみながら楽しむ感じ、です。
おかしいところがいっぱいある、しかし魅力があって読み続けるのをやめられないし、記憶にもすごく残る。
私は、将太の寿司無印のツッコミ不在の大きな天然ボケが連発されるのに対して、将太の寿司2で作者が意識してボケているシーンで物足りなさを感じてあまり楽しめなかったというところまでいって、やっと「あ、私は寿司にとりつかれている」と気づきました。

ということで今回お伝えしたいのはそういうものについてです。寿司は自明すぎるので、次にいきましょう。

 

glee

海外ドラマ部門からgleeの登場です。

海外ドラマって、人気に比例してシーズンがやたら延びますよね。
そしてシーズン1は面白いのに、最終的に収集付かなくなって尻すぼみ、みたいなパターンも多いんじゃないかと思います(LOSTとか…)

このgleeも、シーズン6まで続いた人気ドラマです。
高校が舞台で、周囲から「負け犬」扱いされる、所謂スクールカーストの下位に属する変わり者たちが集まって設立された新生グリークラブが、周りからの嫌がらせに耐えながらも実力をつけていき州大会に挑戦する、仲間たちとの絆や成長を描いた青春ストーリーです。

・なぜおすすめしたいかしたくないか微妙なものなのか?

glee、「面白い」かと聞かれると、「面白い」んですよ。
たださっきなんでシーズンの話をしたかというと、gleeは、例えばウォーキングデッドとかと違って、単純にストーリーが面白いから人気が出てシーズンが続いた、とは思えないドラマだからなんですよね。

ストーリーは「面白い」というよりは「アホ」なんです。勢い。130km/h。
もうツッコミが追いつかないというか、「は?なんでだよ」と思ってしまう人は多いんじゃないかな。しかもそれは、将太の寿司とは違う「なんでだよ」なんでよね。だから、人によっては「付き合ってられない」とやめてしまう人もいると思っています(尚、将太については途中でやめられないと思い込んでいる)

多分一番おすすめできない理由は、恋愛関係のぐちゃぐちゃ感
海外ドラマってそもそも恋愛関係適当なの多くない? というのはあると思いますが、gleeはすごいよ。別れて付き合って付き合って別れて、付き合ってないけど妊娠して。部活動に恋愛関係持ち込んでトラブル起こしたり、逆に、あんなに色々あったのに怖いほど何もなかったように部活動で青春したりする。それで感動!なんて言うから、視聴者は置いてけぼりにされてる感すごいあります。

そういった理由で、やめてしまう人も多くいるとは思う。それでもなぜ私が許せたのかというと、「ミュージカル」ドラマだから。
ミュージカルってずるくないですか。ストーリー無視しても、「音楽がいい」「パフォーマンスがいい」というだけで許せてしまう。
昨年の映画グレイテストショーマンとかも、話が良かったかと聞かれると「うーん?」なんだけど音楽がめちゃくちゃいいので未だに毎日曲を口ずさんでしまいます。
gleeもそれ。すごく単純なんだけど、音楽にもキャストにも魅力がある。
キャストはオーディション勝ち残っている人たちというのもあり、単純に歌がうまい。
表現力も流石という感じ。そしてまあまたこれ単純にルックスがいい。こんだけ美男美女なので、恋愛関係ぐちゃぐちゃでもまあいっか? とすら思ってしまう。

後これはおすすめしない理由ではなく、単純に補足情報として。
メタ的な話ではあるんですが、学生役を演じた若いキャスト陣のが数名亡くなっています。悲しい。なんでだよ……。さらには追悼エピソードなんかもあるため、ドラマを楽しみながらも、現実と混じり合い「この後亡くなったんだよね…」などと考えてしまい辛くなる可能性があります。ただ悲しくなるのも、キャストが魅力的でいきいきとしているからこそです。

 

蒙古タンメン中本(カップ麺)に納豆

いきなりカテゴリが違いすぎてすみません。

マツコの知らない世界で紹介されていた、セブンの蒙古タンメン中本のカップ麺に納豆を投入して食べるやつです。

端的にいきましょう。これめちゃくちゃおいしい。
蒙古タンメンカップ麺がそもそもめちゃくちゃおいしいのに、納豆が入ることによってそのおいしさをマイルドに爆発させやがります。

・なぜおすすめしたいかしたくないか微妙なものなのか?

これまた端的に。普段、私はカップ麺を頻繁に食べないように意識しているつもりです。実際、年齢の所為もあると思いますが、カップ麺を食べて気持ち悪くなってその日後悔する…なんてこともしばしばあります。そのくらいジャンキーなものであることはわかっているんです。
そんな毎食食べていいものじゃないのに、納豆が入っていることによって「あれ?健康的では???」っていう魔法がかかってしまうからです。
中毒になります、という意味です。

 

以上になります。いや3個かよ、そして文章量の差よって思うんですけど、おすすめしたいかしたくないか微妙なものについて考えていたらやたら体力を使いました。ただ他にも色々あるので、今後シリーズ化するか否かはわからない。

「おすすめしたいかしたくないか微妙」と思うこの私の感情も、当然主観的であるため、私がおすすめしない理由にあげている部分を「そこがいいんじゃないか!」と言う方もいると思います。とりあえず恐い物見たさでも、単純に気になったからでもいいので、よかったら…と結局おすすめして終わります。