日々霜

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ガリットチュウミニライブ『そやねん♡ ガリットチュウ好きやねん♡』

ガリットチュウミニライブ 『そやねん♡ ガリットチュウ好きやねん♡』

8月17日(土) 渋谷シアターD

以下、テンポ良く書くために敬称略。

・OP、超能力

スポットライトの中、スーツ姿の熊谷登場。重大発表があります、と言いながらとんでもない長さの溜め。福島が自宅近くに落ちた隕石の影響で、35歳にして超能力を身につけたことを発表。ヤフーニュースにもなったらしい。

サングラスに白シャツ姿で登場した福島、照明を良い感じに調節してもらいながら、スプーン曲げ、フライパン曲げ、チューリップ出現、とお箱な超能力を繰り広げる。

超能力というか超力である。基本的に。

チューリップ出現の張り手の際、めちゃくちゃフェイントを入れていた。いつ来るかわからず熊谷の表情が引きつっていた。さらに前からもはたいたため、胸にも浮き出るチューリップ。力が強すぎたのかな。色んな意味で。

そういえばいつぞやの吉本無限大のときや、ファンダンゴTVで放送していたテッペン!ではよく罰ゲームでがっちがちの張り手をしていたけれど、最近は頻繁に芸として使う所為か、流石に軽めにはたいてるように感じる。となると、もみじって結構普通につくものなのかなぁと想像。やったこともやられたこともないのでわからない。ちなみに罰ゲームのときは、内出血までしていた記憶。

後スプーン曲げのとき、ちゃんと超能力が通っている証拠として熱を持っていると主張し、確認ということで触らせてもらった。熱かった。私はそれしか言わないことにする。さぁ真相はいかに。

最終的には、何故か「35歳にして」をやたら連呼する熊谷に途中から笑いが止まらなくなってしまった。会場全体がそれこそ何かしらの超能力によって、ガリチュウに頭が汚染されてきた頃合いで、ガリットチュウ単独スタート。

・コント「舞台を観に行った女子大生みゆき」

みゆきシリーズ。今回は堺雅人バージョン。今日は単独だから当然新作だとしても、最近いつ観ても新作な気がしてる。はたして今全部で何バージョンあるのだろうか。今度個人的に数えたい。

二人のイメージする堺雅人はどうやらくっしゃくしゃのスマイルらしい。なんとも言えない。

そして今人気絶頂の某ドラマを彼らが弄らないはずもなく。全てが下ネタに繋がる感じとんでもねえと思います。→「バイ●グラだ!」

そして実は私がみゆきシリーズで一番楽しみにしてるのが、電話のときの料理メニューである。今回は結構普通めだった気がした。

オチがいつもと違ってちょっと新鮮。

・漫才「夏の遊び」

光る舞台の中で流れてくる出囃子を聴くとなんだか感極まって泣きそうになるのは芸人ファンあるあるだと思っている。

夏っぽい遊びや風物詩にはもう飽きたので、斬新な夏の遊びを考えたという福島。

流しそうめんならぬ流しウーメンがツボだった。

色んな種類の女性が流れてくる。気に入ったらすくっていい。女子アナウンサーやグラビアアイドルなどの情報からすくおうとするも、後だしのマイナス要素でぎりぎりやめる熊谷。

福島「ただし、家賃50万円の所に住んでる!」

熊谷「あー駄目だ!絶対価値観合わないから嫌だ!ペリエとか絶対のんでるし」

舞台にぽたりぽたりと汗が落ち始めたのを観たとき、なんだかルネサンスを感じた。どんどん汗が止まらなくなっていく熊谷こそが夏の風物詩のような気がする。いや、ごめん冬もだった。

そしてガリチュウ名物と言っても過言じゃない、「もういいよ」で起こる笑い。胸に突っ込みを受けながら、福島も笑いが堪えきれなくなっていた。不思議な漫才だ。

・新作ものまねお披露目会

何処にもまだ出していない、新作ものまねを最初に観れた。

着替え中は熊谷がいい話テラーとなって、いい話をする。毎回大体オチの手前で着替え終了の合図が鳴る。最初はそれで終わって、オチは絶対聞けないみたいな流れなのかなーと思っていたら全然そんなことなかった。まったりとしたただのいい話タイム。何故かいい話の舞台は福岡が多い。

吉本百年物語の稽古で熊谷が芸人始めてから一番くらいに滅入ってるとき、蛍原さんが「熊ちゃん頑張ってるから、映画でも観に行き」とお小遣いをくれた話が印象的。いい話だなあ。

新作ものまねはここに詳しく書いていいものかわかりかねるからなぁ、と思ったんだけど、果たしてあれらはこれから色んな場所で解禁するのだろうか……とも思う。わからん。ということでツボだった一つだけ。TSUTAYAで平気でエロビを20本借りる人。タイトルだけで相当面白い。姿もプラスするとなんかもうたまんない。一つのものまねが終わる度にすっとはけていくストイックさ。

トーク

熊谷「いい話テラーってマジで良くない?怪談話す人とかは結構いるけどさぁ、」

福島「いや向いてない向いてない」超スピードの全否定

でもいい話で本気でお客さんを泣かせる自信はあるらしい。練習してないから今は無理だそう。

些細なことがきっかけとなった嫁との喧嘩が、長引いたまま今日のライブに臨んでしまった福島。

高すぎる血圧が本気で心配。そこまで標準値とか詳しくないけど、240とか正気の沙汰じゃないのはわかる。薬服用中らしい。

そんな福島よりさらに不健康な生活を送る熊谷。ニコチン中毒だしカフェイン中毒。また未だに貧乏癖で、糖分の入った飲みものしか買おうと思えない。

打ち合わせ段階で30分の尺を取っていたトーク。心配する福島に、「大丈夫!俺喋ることいっぱいあるから」と熊谷は強気だったらしい。しかしいざ本番となると、腕時計を三秒に一回はちらちら見ながら、まるで壊れた目覚まし時計のように同じ言葉を繰り返す。

熊谷「え〜皆様、暑さに気をつけて、水分補給をちゃんとして、え〜」

福島「何回言うの?」

EDまで続いていた。とりあえず、お客さんの健康を気遣っていることだけは伝わってきた。

そんな感じでした。

またブリッジ代わりに、関西からやってきた設定の二人の女性(自作自演)が「うちな〜ガリットチュウの●●好きやねん」「ほんまぁ〜?」みたいな掛け合いナレーションがそれぞれの合間に入る構成でした。最初は「漫才好きやねん」、次は「コント好きやねん」、という風に前振りとなる感じ。その二人の声を聞きながら、「うんうん、私も好きだよ」と暗転の中相槌をうちそうになっていた私は相当気持ち悪いと思うのでご内密にお願い致します。

まとめとして、一種のファンミーティングみたいな、愛を再確認するガリットチュウの説明書的ライブだったと思います。

そんなこんなで、今年も夏の終わりはガリットチュウでした。と言っても一時間のミニライブだし、さらに言えばお盆の夏真っ盛りですが、それでも夏は終わったと言い張ろうと思います。あー、くそ、今年の秋は暑い。

追記:

なんか今回の単独変な感じするな〜と思ったら最後に「んーへーい!」からのガリチュウソングがなかったんだ!無意識に求めていた。